バスケの指導に関して、指導者が、注意しないとならない点をお話したいと思います。特に年代によっても指導方法があると思います。今回は、パスの指導に関してお話します。
1.小学生の場合のパスの指導
小学生でパスの指導をする際は、対象の子供たちの身体が出来ていないことを、きちんと考慮して下さい。特に低学年の場合は、注意が必要です。
パスの距離等は、出来るだけ短くしてほしいと思います。そしてパスは、バスケにおいて大事な動作になります。
小学生のパスを指導する際は、極力正確なパスの出し方、パスの受け方を覚えさせてほしいと思います。
上達してくれば、少し距離を伸ばすという感じでよいと思います。本来ロングパスを小学生は、使用することは少ないです。
無理に距離を伸ばすパスの練習は、子供たちの負担にしかなりません。そして、何より成長前の子が、殆どであることを指導者様は、頭に入れてほしい所です。
小学生にも個人差は、必ずあります。個人差は、皆が上達しても起こる事実です。パスは、バスケの大事な動作なので、個人差を少しずつ縮めていければと思います。
2.中・高生のパスの練習
この年代になると、パスは鋭いパスを出せるようになります。指導する際は、いろいろな種類のパスを練習させたらよいと思います。
特に注意したいのは、パスを出す時に相手に取り易く、そして相手の動きに合わせるパスを指導してあげてください。
実は、この年代に多いのは、パスを出すより、ドリブルをして攻めることが、楽しい学生が多くなります。それ自体は、良いことでも有ります。
しかし、バスケは一人では出来ません。したがって有効にパスを出すことは、試合では非常に重要になります。
このころの試合を見ていると、皆が皆ボールを持ったら、ドリブルして全く回りが見えていない光景を、よく見かけます。
典型的なことですが、ボールを持ったらドリブル、そしてそのドリブルが、以上に長く感じます。
パスの意味を理解して、きちんと上達しているチームには、そのような光景は、少ないと思います。
ですから、この年代は、パスの種類を増やすこと、パスの正確性を上達させること、見方の動きを把握するという気持ちを持つことが、大事と思います。
指導者する際は、この点に注意してバスケのパスとプレー全体の上達を図ると良いと思います。